南アルプスライチョウサポーター通信Vol.59

南アルプスライチョウサポーター通信Vol.59

南アルプスライチョウサポーター通信Vol.59
転記抜粋
日頃より南アルプス、ライチョウの保全に御理解と御協力をいただきありがとうございます。
 梅雨の大雨による被害が東海や関東地方を中心に発生しました。静岡県でも東部地区において土砂災害が発生し、被害が出ました。これ以上の被害がないことを祈るばかりです。これを機にお住まいの地域のハザードマップを確認するなど日頃からの備えを進めていきましょう。
 さて、今年もライチョウの繫殖、ふ化の時期になり、うれしい話題が入ってきました。
今回は、「環境省による令和3年度中央アルプスにおけるライチョウの繫殖状況」と「那須どうぶつ王国でのライチョウの自然ふ化成功」の2つをご紹介いたします。

――― 「中央アルプスにおけるライチョウの繁殖状況(環境省)」―
【令和3年5月末までの生息状況について】
・昨年乗鞍岳から移送した3家族19羽と平成30年に確認された飛来個体1羽を合わせた20個体が昨年8月に生息していることが確認できていました。
・その内、今年5月末までに10個体の生存を足輪により確認できました。その他、3箇所で足跡などの痕跡から少なくとも計13個体が生存していると考えられます。
【なわばり数と繫殖状況について】
・今年6月13日までに足輪により直接生存が確認できた個体は、13個体(雄6羽雌7羽)でした。そのうち、4つがいは、駒ヶ岳周辺に、1つがいは中央アルプス南部になわばりを形成 していました。
・確認した5なわばりのうち、3つで巣を発見することができ、現在、抱卵中でした。
・3巣のうち1巣は、平成30年に飛来した雌であり、飛来以後初めて自身の雛が生まれる可能性があると分かりました。
・その後の調査から中央アルプス南部と北端にそれぞれ1つがいが別に生息している可能性があることが糞等の痕跡で分かりました。
・これまでに駒ヶ岳周辺に4つがい、それ以外の地域で1つがいの計5つがいが確認できたことで、日本動物園水族館協会加盟動物園へ野生家族2家族を導入する基準を満たしました。  今後、野生家族導入実施に向けて現在の状況を考慮して、導入を実施するかどうか判断するようです。

 もっと詳しく知りたいという方は、下記の環境省URLからご覧いただけますのでぜひご覧ください!
 環境省「令和3年度中央アルプスにおけるライチョウの繁殖状況と今後の事業について」
 http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2021/post_173.html

――― 「那須どうぶつ王国でのライチョウの自然ふ化成功」 ―
・栃木県那須町にある動物園「那須どうぶつ王国」が7月2日、ニホンライチョウの雛4羽が自然ふ化したと発表しました。成功は2年連続になるようです。
・大町山岳博物館(長野県)から運んだ卵からふ化した雌と、上野動物園(東京都)から来た雄のつがいの卵で7月1日にふ化を確認したようです。
・那須どうぶつ王国では、野生の巣の環境を再現するために、ハイマツの枯れ枝を用意するなど工夫を重ねたようです。
・ふ化後、2週間が体調を崩す可能性があり、今後、注意深く飼育していくようです。
 投稿【SHC広報K】


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2021年07月21日 Posted by島田ハイキングⅡ at 15:09 │Comments(0)会員つぶやき

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